法学 (木更津工業高専・全学科・5年)
2003年度 シラバス
※ この講座はシラバスのみ掲載しています。
- 授業科目
- 法学
- 開設学科学系
- 全学科
- 開設学年・学期
- 5年・通年
- キーワード
- 法,法律,訴訟,民事,刑事,情報法,知的財産
- 関連科目
- 社会学,技術と社会
- 教科書
- 山川・船山・清水・赤坂・中村 『法学入門 [第2版]』 (弘文堂・2000年),2800円(+税)
- 補助教科書等
- 『岩波判例基本六法 2003年版』 (岩波書店),2400円(+税)
- 参考図書
- 担当者個人のウェブページ(
http://www.sekidou.com/
)を適宜参照
- 到達目標
- 法ないし法律にまつわる事項は日々メディア等でも取り上げられるところですが,それらがすべて正しい理解の下で伝えられているかというと必ずしもそうではありません。また,法は本来我々の社会生活に密接に関連しているにも関わらず,受講生においては実際にそれを意識する機会が少ないのではないでしょうか。本講義では,改めて法が身近な存在であることを認識してもらうと同時に,将来(例えば公務員や弁理士等を目指し,あるいはクリエーターとして,)自ら法学を学ぶ機会を得たような場合に,その基礎として是非備えておいていただきたい“リーガル・マインド”を養うことを,目的とします。
- 授業の概要
- 前期は指定教科書に従って法学の概論を講義します。後期は,主に情報技術(IT)や知的財産に関する実際の裁判例を読み解き,これを通じて活きた法に接してもらいます。また授業が一方通行にならぬよう数回の授業ごとに用紙を配り,授業に関する質問や法律等について日常疑問に思うことなどを書いてもらいます。
- 履修上の注意
- おそらくは法律に具体的に接するのは初めてという受講生がほとんどでしょうから,その意味での基礎知識というのは必要ありません。ただし,法律や裁判およびこれらに関する議論は言葉をもってなされるのを常としますし,またカタカナ文語体で表記された法条に接する機会もしばしばありますから,一般的な意味において国語力(読解力および論述力)が要求されますし,中学での社会科程度の知識も当然必要とされます。
- 授業計画
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- 社会規範としての法
- 社会規範の一つである法は他の社会規範(道徳等)とどう異なるかなどについて考察します。
- 法の種類
- 制定法等の抽象的種類,さらに民法・刑法といった具体的種類を把握します。
- 法の解釈
- 裁判の制度を整理しつつ,実際の裁判で重要な役割を果たす事実認定と法解釈について検討します。
- 前期定期試験
- 前期の学習内容すべて
- 裁判例の意義
- 単なる事実としての面白さではなく,実際の事件が法的にどのような意義(重要性)を有するのか,認識します。
- 裁判例の読解
- 実際の裁判例をいくつか読み解き,それらにどのような法的意義があるのか考察します。
- 後期定期試験
- 前後期の学習内容すべて
- 評価方法
- 前期および学年末の定期試験を中心にしつつ,授業内容への興味・関心の有無や授業に対する積極性を加味して評価します。試験については,短答式と論述式を併用したものを予定していますが,詳細は授業内にて適宜説示します。
2,978,807
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